10 year anniversary  SENDAI THEATRE LABO

Performing with Corona

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project#4 

『ペスト〜我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない〜』

原作 アルベール・カミュ作「ペスト」

 原作 アルベール・カミュ作「ペスト」

テキスト 大信ペリカン 野々下孝
構成・演出 野々下孝
出演 野々下孝 渡邉悠生 宮本一輝 菅原亮 田浦鈴音 佐藤隆太
照明 麿由佳里
音響 山口裕次
宣伝美術 前田成貴
制作 宮本一輝
製作 仙台シアターラボ
■公演日程
2020年12月
12日(土)15:00 19:00  13日(日)11:00 15:00
受付開始・当日券販売・開場は開演の30分前
■会場 能-BOX
仙台市若林区卸町2-15-6
■チケット料金(日時指定・全席自由)
応援チケット:5,000円
一般前売:3000円・当日3,500円
学生前売:2,000円・当日2,500円(当日要学生証)
高校生以下:無料(要学生証。各回申込先着5名)
遠距離割:500円(前売・当日共。要証明証。宮城県外からご来場の方)
※本公演は予約制です。プレイガイド・各会場での事前発券はございません。
2名様以上のご予約は座席をご指定する場合がございます。2名様以上のご予約のお客様はお早めに入場をお願いいたいします。
■チケット取扱・お問合せ 仙台シアターラボ
予約開始11月11日17:00~
Tel:090-9647-4425(野々下)
お名前・電話番号・チケット種類・日時・枚数をお知らせください。こちらからの返信をもちましてご予約完了となります。
【事前精算】
【当日精算(現金・クレジットカード支払い・オンライン決済)】
■Fukushima Meets Miyagi Folklore Project
仙台で活動する仙台シアターラボと、福島で活動するシア・トリエが、2018年から2021年までの4年間、仙台と福島において、互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト。
■感染症対策の取り組みとお願い(2020年10月30日現在)
行政及び施設の提示する新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを厳守します。感染症対策の取り組みについての詳細はWEBサイトをご覧ください。
■ご来場前のお客様へのお願い。
・下記の場合、ご来場をお控えください。また下記の理由によりご来場ををお控えいただいた場合、チケットの払い戻しを行います。仙台シアターラボまでご連絡ください。
  1. 新型コロナウイルス陽性とされた者との濃厚接触がある場合
  2. 過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある場合
  3. 発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、喉の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔吐などの症状がある場合
主催:仙台シアターラボ / シア・トリエ
助成:(公財)仙台市市民文化事業団
協力:(株)ライセンスアカデミー仙台支社 

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project#4 TRIAL

『ペスト〜我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない〜』

劇評(202091311時の上演)

「ペスト」というマクガフィン 鈴鴨 久善

フランソワ・トリュフォーのアルフレッド・ヒッチコックへのインタビュー『映画術』の中でヒッチコックは「マクガフィン」という馴染みのない言葉を説明している。大雑把に言えば、「狂言回しの役割を担う人や物」というところだろうか。例えば、ルパン三世の狙う「お宝」が宝石だろうがお姫様だろうが、お客さんが楽しむのは、それを手に入れるために躍動するルパンの活躍なのであって、「お宝」は、その切っ掛けに過ぎないというものである。
この作品における「ペスト」は、正に「マクガフィン」である。極論を言えば、「ペスト」は「コロナ」でもいいし、「放射能」であってもいい。要するに、この作品が描きたいのは、「ペスト」の流行の中で、悪足掻きする人間のありのままなのだろう。
その中でも、とても気になる一連の場面がある。校庭の除染だ。「いきり立ったスコップ」とか「しっとりと濡れた粘土層」「裂けた傷跡のような割れ目」という性的なものを連想させる言葉。「汚染土」が詰め込まれたフレコンバッグの縫い目から滴る水を「恥ずかしい液」と語り、男はその匂いを嗅ごうとマスクに手を伸ばす…。
この場面が語られるのは橋掛りである。舞台で繰り広げられる「ペスト」とは違って、語り=過去であり、舞台とは別の次元という印象がある。一方で、この場面があることで、「ペスト」が単なる物語の中の「ペスト」から、私たちの実生活と隣接した何ものかと感じられる。しかも、性的な言葉により、何か露わにしてはいけないもののように感じられ、心の中の秘められた部分に直接、響いてくる。
この作品は、明らかに「コロナ禍」を描いているのだが、アルベール・カミュの「ペスト」というマクガフィンを使うことで、現状に現実以上に切り込んでいる。それは、カミュが描いたフィクションを強調すればするほど、劇場の外に広がる、観る者それぞれの現実とつながってゆく。何度も繰り返された、「ペスト」という言葉は、観客の意識の中で「コロナ」と聞こえていたに違いない。
仙台シアターラボと言えば構成演劇であるが、この作品も、その手法が使われている。しかし、全編のほとんどがカミュの「ペスト」を基調にした場面で構成されており、以前の作品のような、「手術台の上でミシンとこうもり傘が出会う」ような力技ではなく、「ペスト」で封鎖された都市の生活を、ドキュメンタリーのように切り取っている。その執拗さは閉塞感を伴い、息苦しい程である。
そもそも、仙台シアターラボと福島のシア・トリエという表現の手法が大きく異なる劇団が合同で作品を造るということ自体が、大きな実験である。Fukushima Meets Miyagi Folklore Projectは、それを4回も継続してきた。
初回の「SAKURA NO SONO」は中本誠司現代美術館(仙台)、2回目の「みちわたる」は正眼寺(福島)、3回目「BABEL」は秋保の杜 佐々木美術館(仙台)と劇場ではない空間で、演劇が演劇以外の何物か(例えば美術作品)と出会う場を選んできた。そんな場を共有する実験は、4回目にして能−BOXという劇場を選んだ。この選択は、新型コロナウイルス感染症対策と無関係ではないのだろう。今回の能舞台という選択は、作品の中身と密接に関わっている。能舞台は4本の柱に囲まれた本舞台や橋掛りのように、空間が多層的である。前述の除染の場面は、橋掛りを活用して、異次元の感覚を表現している。本舞台を囲む四本の柱は、封鎖された都市の結界を象徴するかのようだ。
「我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない」という作品のサブタイトルであり、作品中で台詞としても語られる一文は、人間が相互の関係で成り立つことを示している。同時に演劇が演劇として成立するための条件をも語っている。
観客を前に演劇をするという、以前、普通に行われていたことが、決して普通のことではなくなった時代の記録として、この作品は造られたという側面もあるだろう。
この作品の登場人物は、執拗に人と関わる。今、推奨されているように「閉じ籠もる」のではなく、積極的に他人と関わってゆく。「ペスト」とは病気であると同時に「社会」「体制」をも意味するようだ。人間が人間であろうと足掻く姿を、演劇をあるべき演劇として成立させるために社会と対峙する姿勢が重なっている。
「ペスト」「コロナ」「放射能」「津波」、「自粛」…。演劇を取り巻く状況は、決して楽観的なものではない。この作品の力強さは、それと闘う人間の姿を、威厳を持って描いていることだ。
神父は「神は生温い方ではない」と語り、神の試練を強調し、「皆さんを真理に行き着かせたい」と説教する。しかし、最前線で治療をしている医師は、神を信じてはいない。どこまでも人間の力により、最善を尽くす。その態度こそが、この作品を造った仙台シアターラボとシア・トリエの決意なのだと感じた。
それだけに、最後にやってくる、取って付けたような「ペスト」の終結は、そこだけがファンタジーのような唐突さがある。未来への希望であるかもしれないし、そうであって欲しいという期待なのかもしれない。意図的に違和感を醸し出しているとすれば、本当の結末は、それとは逆のものということになるのだろう。
結末なんて、どうでもいい。この芝居を観てくれた人には、スッキリした気分で、帰って欲しい、というサービス精神を感じたと言ったら、考え過ぎなのかもしれない。

『ペスト〜我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない〜』終了いたしました。

コロナ禍初の公演を上演することができ、改めて世界が変わってしまったことを実感することができました。

10周年を迎えた今年はPerforming with Coronaをコンセプトに、

劇団としてさらなる飛躍を遂げるべく精進いたします。

またご観劇いただきましたお客様には、

918日(金)19:0020:30 オンライン交流会を実施いたします。

参加費無料になります、ぜひご参加ください。

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project#4 TRIAL

『ペスト〜我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない〜』

「我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない」

コロナ禍を想起させるこの言葉は1969年に書かれた。

東日本大震災から10年。

未だ被災していない土地を未災地と呼び、

災害後は次の災害前と感じる我々には、

常に警鐘が鳴り響いている。

災害が起きない地域はないし、

災害の被害をゼロにすることはできない。

被害を最小限に抑えようとする「減災」という言葉は、

想像力によって生まれた。

言葉は想像させる。

歴史を見つめ、未来を想像し、

千年後に残る言葉を創造しようとすることは、

今を生きる我々の、

小さな希望だ。

 

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project#4 TRIAL

『ペスト〜我々は人を死なせる恐れなしに身振り一つも成し得ない〜』

原作 アルベール・カミュ作「ペスト」

テキスト 大信ペリカン 野々下孝

構成・演出 野々下孝

出演 野々下孝 渡邉悠生 宮本一輝 菅原亮 田浦鈴音 佐藤隆太

照明 麿由佳里

音響 山口裕次

宣伝美術 前田成貴

制作 宮本一輝 

製作 仙台シアターラボ 

 

公演日程 20209

1311:00 15:00   

受付開始・当日券販売・開場は開演の30分前       

918日(金)19:0020:30 オンライン交流会実施。参加費無料。

 

会場 能-BOX

仙台市若林区卸町2-15-6

 

チケット料金(日時指定・全席自由・オンライン交流会参加券付き)

応援チケット:2,500

一般:2,000

学生1,200要学生証

高校生以下無料要学生証。各回申込先着5名)

遠距離割:500(前売・当日共。要証明証。宮城県外からご来場の方)

本公演は予約制です。プレイガイド・各会場での事前発券はございません。

 

オンライン公演 500

公演映像の有料配信

配信期間 9 2219:00  2923:59

 

チケット予約

LivePoketより会員登録/ログイン後に決済いただけます

URL https://t.livepocket.jp/e/fmmf-4-trial

 

映像配信予約

購入期限 92218:30

URL https://t.livepocket.jp/e/pr1fl

 

チケット取扱・お問合せ 仙台シアターラボ

Tel090-9647-4425(野々下)

E-mail:sendai.theatre.labo@gmail.com

WEB:http://s-theatrelabo.jimdo.com/

お名前・電話番号・チケット種類・日時・枚数をお知らせください。こちらからの返信をもちましてご予約完了となります。

 

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project

仙台で活動する仙台シアターラボと、福島で活動するシア・トリエが、2018年から2021年までの4年間、仙台と福島において、互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト。

時が移り、我々の上に、巨大なうねりが迫りつつあるという時代感覚の中で、演劇がいかに現代の我々を表現しうるかを探るため、中央に向けていた目をお互いに向け、互いを批評し、考察することで、改めて二地域が出会い、その果てに新たな視座を得た各地域が、本当の自分と出会うことを目指す。

 

これまでの公演

#1 20186      SAKURA NO SONO

#2 20192      「みちわたる」

#3 20196      BABL

   201911     BABL」韓国公演   

 

今後の予定

202012        「ペスト」本公演

2021年               仙台/福島公演

 

仙台シアターラボとは

2010年、せんだい演劇工房10-BOXを拠点に設立。2014年には野々下孝が宮城県芸術選奨新人賞を受賞。多様なテクストと、俳優達が創りあげたシーンを、抽象的な関連性によって連鎖させ、ある印象を作りだすスタイルは、「演劇の暴走」と称される。常に「演劇とは何か?」を突きつけながら、美しさと暴力性を兼ね備えた作品によって、演劇の未来を切り開き続けている。

 

シア・トリエとは

1996年旗揚げ。福島県福島市を拠点にする劇団。野外テントを出発点にアングラ現代口語対話を廃したモノローグ演劇と「近代演劇」からの脱却あるいは批判をテーマに今ここにあるべき演劇の姿を模索しつつも、未だ定まったスタイルを見つけられない迷い鳥集団。代表作はギリシャ悲劇を題材にモノローグによる多角的な視点を構築することで孤立する現代人の復讐の形を表現した「エレクトラ」、原子力発電所事故による衝撃をビビットに表現した「キル兄にゃとU子さん」など。

 

主催:仙台シアターラボ / シア・トリエ

協力:ライセンスアカデミー仙台支社

本公演の新型コロナウルス感染症への対応

せんだい演劇工房10-BOX

「新型コロナウイルス感染リスク低減のための取り組み」

「公演主催者へのお知らせとお願い」

 

緊急事態舞台芸術ネットワーク

「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」 

 

に即し本公演行います。

 

 

■お客様へのお願い

より安全な環境を維持するため、一層のご協力を賜りたく、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

万が一、ご来場の際に、体調が悪くなられた場合は、お近くのスタッフまでお声がけください。

 

・すべてのご来場者の皆さまに、入場まえに氏名および緊急連絡先をご提出いただきます。

・ご提出いただいた個人情報は、来場者および公演関係者から感染者が発生した場合など、必要に応じて保健所等の公的機関へ提供する場合がございます。なお、その他の目的以外には使用せず、公演終了日から4週間保管した後、適切な手段で廃棄いたします。

・以下の場合には、ご来場をお控えください。

  1. 下記の症状に該当する場合
    発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・ 筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐 ※1
  2. 新型コロナウイルス感染症陽性とされた者との濃厚接触がある場合
  3. 過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴および当該在住者との濃厚接触がある場合

・舞台と客席の距離は最低2m確保し、会場は客席を定員の50%以下としています。

・ご来場の際は、マスクの着用をお願いいたします

・整列時や入退館時のソーシャルディスタンスの確保など、感染予防および拡散防止に可能な限りご配慮ください

・過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域に訪問歴がある場合は、ご来場を控えていただきますようお願いいたします

・ご入場の際に、非接触型体温計による検温を実施しております。検温の結果、37.5度以上の発熱が確認された場合、ご入場をお断りさせていただきます

 

■感染予防措置について

本公演では、本番日の体温検査等、従業員への健康管理の実施、館内衛生の維持に努めております。

 

・全スタッフのマスク着用

・スタッフ、出演者の手洗い・手指消毒・うがいの徹底

・飛沫感染防止用ビニールシート、もしくは衝立の設置

・劇場入口に消毒液を設置

・扉、椅子、手すり、トイレ等、お客様の手が触れる箇所の消毒・清掃の強化

・混雑緩和のため、会計のスムーズなキャッシュレス決済を導入しております。

・釣銭は手渡しを行わず、キャッシュトレーに置かせていただきます

 

高校演劇部のためのオンライン身体訓練

2013年から、宮城県高等学校演劇総合研修会の「身体訓練」を担当してきた、仙台シアターラボが、演劇部の高校生に贈るWS『高校演劇部のためのオンライン身体訓練』総合研修会で行うプログラムをギュッと短縮して実施します。高校生の交流の場に、そして、演劇の練習と身体についてについて考える場にしたいと思います。高校演劇部の皆さん、ぜひご参加ください!!

■講師 仙台シアターラボ 野々下孝 菅原亮

■日時 719() 14:0016:00

■場所

演劇部の稽古場など、通信環境がよく、大きい声を出し、体を動かしても大丈夫な場所でご参加ください。

■必要なもの ネット環境。

パソコンやスマートフォンを使用して行います。

■対象 演劇部の高校生。

※学校ごとの応募も可能です。

■内容

● 講師自己紹介・内容説明

● 身体訓練

・柔軟運動 順番に体を部分的に意識していきます。

・筋力トレーニング 腕立て 背筋 腹筋 側筋 ジャンプなど。

・顔面体操

●基礎エチュード

・並行・二拍子 強い感情のもとで身体を滑らかに扱います。

・歩行 スローモーションで歩きます。

●フィードバック・質問

■費用 無料

■定員 先着30アカウント程度

■参加方法

以下のフォームに必要事項をご入力ください。

https://forms.gle/hKUsKjzZwgJmf4My6

後日お送りするZoom us URLで、当日参加していただきます。

■お問い合わせ

sendai.theatre.labo@gmail.com (仙台シアターラボ 宮本まで)

表現遊び「にんじゃになるんじゃ しゅぎょうその1『こえがえのじゅつ』」

お師匠様の指示に従って、ぽんこつたろうや、かっこいいのすけと一緒に、いろんな声を出す修行をします! 日常ではあまり使わない、低い声や、ヘンテコな返事、動物の声を出したりする表現遊びです! 自由な表現の世界をぜひ体験してください!

10 year anniversary  SENDAI THEATRE LABO

Performing with Corona

 

仙台シアターラボ野々下です。

 

現在、できないこととできることの間で迷子になりながら、劇団員と共に活動を続けています。

 

我々はこれまでも作品を創る以前に、演劇を使って、人をつくったり、集団を創ったりしてきました。誰が作品を創るのか?そしてどんな手法で作品を創るのか?を集団で実験することに価値を見出してきました。

集団が大事にしていることは、数え切れないほどありますが、その優先順位の上位に人づくりを掲げてきました。

一緒に話すこと、一緒に基礎訓練を継続すること、そして一緒に創作すること。共に演劇的な時間を過ごすことで、集合知を、身体に蓄積していくことや、集合知を分析したり体系化することで、どなたでも活用できるようにすることを続けてきました。

そしてこのような状況でも、何者でもない若者が、「俳優や演劇人になろう」とする時間を作り続けています。

仙台シアターラボは20107月に旗揚げし、多くのメンバーの膨大な時間によって、現在の仙台シアターラボが形作られてきました。 

2010年 野々下孝、永澤真美、真田鰯

2011年 野々下孝、永澤真美、真田鰯、原西忠佑

2012年 野々下孝、永澤真美、澤野正樹、本田椋、飯沼由和

2013年 野々下孝、澤野正樹、本田椋、飯沼由和 

2014年 野々下孝、本田椋、飯沼由和 豊島豪

2015年 野々下孝 宍戸雅紀 及川貴明

2016年 野々下孝 佐田美菜 熊谷美咲

2017年 野々下孝

2018年 野々下孝 渡邉悠生

2019年 野々下孝 宮本一輝 渡邉悠生

2020年 野々下孝、宮本一輝、渡邉悠生、菅原亮

そして野々下孝、宮本一輝、渡邉悠生、菅原亮の4人は想像もしなかった状況で、10周年を迎えます。

 

10周年という節目に、これまでを振り返る企画と、未来に向けて新たな「演劇」を作り出すアクションを、始めたいと思います。

 

「コロナに負けるな!チャット配信企画!」

 

411()21:00

仙台シアターラボ 『透明な旗』を配信!

出演者は 

代表 野々下孝

若手演出家コンクール最優秀賞 澤野正樹

劇団 短距離男道ミサイル 代表 本田椋

言言 主宰 飯沼由和

配信アドレス以下になります。 

https://youtu.be/XGjaLl-gdc0

チャットには劇団員が参加します。

是非劇団の代表作をご覧ください!

 

そして新たな「演劇」を作り出すアクションは、

Performing with Corona

演劇とは自分を見つめ、集団を見つめる時間であり、内省そのものだと思います。演劇にとって不利な状況こそ、演劇を進化させる条件だと受け止め、自分や集団を内省し、コロナと共存できる「演劇」を20209月を目処に創ります。

具体的には、

上演形態(公演、発表会、内部発表会、無観客、配信)、創作方法(オンライン稽古、一人稽古、時間差稽古、屋外稽古)など、コロナと「演劇」が共存できる形を生み出すことです。

世界各国で演劇が危機にさらされているのですから、世界中で新たな演劇の上演形態や稽古方法が模索されていると思われます。そんな我々と志を同じくする演劇人の活動も参考にしつつ、現代のテクノロジーとクリエイティビティでオリジナルの「演劇」を作り出せたらと思います。

そして何より、このような状況下であっても、俳優として、演劇を生活の中心に置き、自分のセンスと技術を磨く生活を送りたいと思っている方たちとの出会いを強く求めています。

以下詳細です。

Performing with Corona

2020年度創作メンバー オーディションWS・説明会 開催

日程 5月 

 1610:00~13:00

 1614:30~17:30 

 1619:00~22:00 

 1710:00~13:00  

    1819:00~21:30

 2119:00~21:30 

 ※各回完結での内容となっており、1回から参加可能です。

 会場 

 参加者それぞれが、声を出しても大丈夫な場所で待機してください。

必要なもの

  ネット環境。

  パソコンやスマートフォンを使用して行います。

対 象 

 コロナ禍に対応した「演劇」を作り出したい方。

 仙台シアターラボと、シア・トリエの創作方法に興味がある方、出演したい方、演劇に興味のある方。

 俳優だけではなく、演出部、制作、ドラマターグ、技術スタッフ

内容

自己紹介、基礎訓練(柔軟運動、筋力トレーニング、発声)、基礎エチュード(強い感情のもとで言葉や身体を滑らかに扱うトレーニング)、面接

応募資格 

 18歳以上の健康な男女、経験不問。WSのみの参加も可能。

 ※未成年の方は保護者の同意が必要となります。

料金 無料

定員 10名 ※予定人数に達し次第締め切りといたします。

問い合わせ・申込み 

 仙台シアターラボ

 TEL:090-9647-4425(野々下)

 mail:sendai.theatre.labo@gmail.com

 下記事項を記入の上E-mailにてご応募ください。

 ・名前・メールアドレス・電話番号・性別・生年月日

 ・所属・演技経験・参加希望日時

 ・観劇した野々下孝演出作品・志望動機200文字以内。

 

お気軽にご連絡下さい。

「演劇」を作りたい皆様と出会える日を、劇団員一同楽しみにお待ちしています。

 

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project  創作体験ワークショップ 開催!!

シア・トリエプログラム「”劇的”をつくるWS
ファシリテーター 大信ペリカン

 

近頃、演劇が描くダイナミズムに興味を持っているペリカンと「劇的」について考えるワークショップです。戯曲、詩、物語などのテキストをベースに、関係性やシチュエーション、言葉そのものから抽出される「劇的」を演劇化しましょう。

仙台シアターラボプログラム『「構成演劇」創作WS

ファシリテーター 野々下孝

 

仙台シアターラボの演技スタイル、「ルパム」「ショートストリーズ」「モノマネ」「エチュード」「ショートシーン」などを体験し、「構成演劇」を創作!

「演劇の暴走」と称される、俳優の「リアル」を生かす創作方法は必見です!

 

 

日時 1/18 13:20~18:40(13:00開場) 

13:20~15:40(ファシリテーター大信ペリカン)

15:50~18:40(ファシリテーター野々下孝)

会場 せんだい演劇工房10-BOX box-1

金額 1500円(学生500円)

 

日時 1/19 13:10~17:50(13:00開場) 

13:10~15:25(ファシリテーター大信ペリカン)

15:35~17:50(ファシリテーター野々下孝)

会場 福島市子どもの夢を育む施設こむこむ リハーサル室

金額 1500円(学生500円)

 

 

対象 演技・身体表現に興味のある方(年齢・経験不問)

持ち物 飲み物、身体が動かせる服装。思い出の品(持ち運べるもの、壊れにくいもの)、思い出の曲(CDかデータで持参。または曲名をおしらせください)

ご予約

https://forms.gle/R9A9TXM47HywWNij7

Tel.090-7796-7672 (担当宮本)

問合せ先 仙台シアターラボ

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com

 

 

 

日時 1/18 13:20~18:40(13:00開場) 

13:20~15:40(ファシリテーター大信ペリカン)

15:50~18:40(ファシリテーター野々下孝)

会場 せんだい演劇工房10-BOX box-1

金額 1500円(学生500円)

 

日時 1/19 13:10~17:50(13:00開場) 

13:10~15:25(ファシリテーター大信ペリカン)

15:35~17:50(ファシリテーター野々下孝)

会場 福島市子どもの夢を育む施設こむこむ リハーサル室

 

金額 1500円(学生500円)

Fukushima Meets Miyagi Folklore Project

仙台シアターラボ×シア・トリエ合同公演

♯3.5  「BABEL(笑)」

 

せんだい卸町アートマルシェ 

コンビネーションステージ 出展

http://oroche.jp/index.html

 

「♪ミュージシャンで現場監督やってるっていうのがミスキャスト。結局隆太はミスキャストーアオ!」

 

結婚間近に浮気したり、歌舞伎観たいのにモノマネしたり、ネタバレしたり、ミスキャストに溢れた「分断社会」で、人間こそが世界と分断されたミスキャストなのかもしれない(笑)。そう思わざるを得ない作品です。

 

■10月13日20:00

■原作 旧約聖書

■テキスト  大信ペリカン(シア・トリエ) 

 

■出 演  渡邉悠生 宮本一輝 野々下孝(以上仙台シアターラボ) 佐藤隆太(シア・トリエ) 千石すみれ(三桜OG劇団ブルーマー)

 

 

■仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演

 

仙台で活動する仙台シアターラボと、福島で活動するシア・トリエが、2018年から2021年まで、仙台と福島において、互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト。中央に向けていた目をお互いに向け、二地域が出会い、その果てに新たな視座を得た各地域が、本当の自分と出会うことを目指す

  仙台シアターラボ  シア・トリエ合同公演

 

 Fukushima Meets Miyagi Folklre Project♯3

       

        【BABEL】 

 

 

 

 

 

この故に、その名はバベル、乱れと呼ばる。

こはエホバ彼処に、全地の言葉を乱したまひしに因りてなり。

彼処よりエホバ彼らを全地の表に散したまへり。

全地は一つの音だった。
ここは無数の音が乱れる街バベル。
散りゆく音は止められず、集えば起こるハウリング。
生めよ、増えよ、地に満ちよ。
人の血を流すものは、人に血を流される。
受ける傷のために、我らは人を殺すのか。
ソナーを免れ一つの音へ。

 

 

 

 

原作 旧約聖書
テキスト 大信ペリカン(シア・トリエ)
構成・演出 野々下孝(仙台シアターラボ) 

 

出演 野々下孝 渡邉悠生 宮本一輝 蒼井彩乃(以上仙台シアターラボ)

   佐藤隆太(シア・トリエ) 千石すみれ(三桜OG劇団ブルーマー)
照明 麿由佳里(シア・トリエ)
舞台美術 渡邉悠生
宣伝美術 三月文庫
制作 宮本一輝
製作 仙台シアターラボ

 

●公演日程
2019年6月15日(土)、16日(土)
15日(土)13:30★ 18:00  16日(日)13:30 18:00 
受付開始・当日券販売・開場は開演の60分前       
★アフタートーク  
終了後に演出家や出演者によるアフタートークを行います。
アフタートークのみの御観覧可。
参加費無料 

 

●会場 秋保の杜 佐々木美術館
仙台市太白区秋保町境野字中原128-9

佐々木美術館から愛子まで時間指定の送迎あり。
開演前・終演後に佐々木美術館を見学いただけます

 

●チケット料金(日時指定・全席自由【佐々木美術館入場料込】)
一般前売:2,800円・当日3,300円
学生前売:2,000円・当日2,500円(要学生証)
高校生以下:無料(要学生証・各回申込先着5名)
遠距離割:500円(前売・当日共。宮城県外からのご来場の方)
※本公演は予約制です。プレイガイド・各会場での事前発券はございません。

 

●送迎チケット
「カイン」:無料 (要申込・各回20枚限定)
「アベル」:無料 (要申込・各回20枚限定)

 

●予約開始日 
2019年5月11日(土)

 

●チケット取扱・お問合せ 仙台シアターラボ
Tel:090-9647-4425(野々下)
E-mail:sendai.theatre.labo@gmail.com
こりっち:http://ticket.corich.jp/apply/98610/

WEB:http://s-theatrelabo.jimdo.com/
お名前・電話番号・チケット種類・日時・枚数をお知らせください。こちらからの返信をもちましてご予約完了となります。

 

●Fukushima Meets Miyagi Folklore Project
仙台で活動する仙台シアターラボと、福島で活動するシア・トリエが、2018年から2021年までの4年間、仙台と福島において、互いの地域をリサーチし、「出会う」ことをテーマに合同公演を行うプロジェクト。
時が移り、我々の上に、巨大なうねりが迫りつつあるという時代感覚の中で、演劇がいかに現代の我々を表現しうるかを探るため、中央に向けていた目をお互いに向け、互いを批評し、考察することで、改めて二地域が出会い、その果てに新たな視座を得た各地域が、本当の自分と出会うことを目指す。

 

●これまでの公演
#1 2018年6月 「SAKURA NO SONO」
#2 2019年2月 「みちわたる」

 

●今後の予定
2019年10月 韓国公演 野々下孝 演出
2020年春 福島公演 大信ペリカン 演出
2020年秋  仙台公演 野々下孝 演出
2021年    仙台/福島公演

 

劇評ラボ

仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project SAKURA NO SONO 劇評

 

佐々木久善

 

「汽水域」とは、淡水と海水が混在した水域のことを言い、一般的には、川が海に淡水を注ぎ込んでいる河口のような場所のことである。海水と淡水とは容易には混じり合わないため、そこでは、塩分濃度の異なる水が層を成していることが多い。また、生物も塩分濃度の変化に耐えられる独特の生態を持つものだけが生活しており、一説では生物進化の過程で、重要な役割を担ったと言われている。

「桜の園」はアントン・チェーホフの最後の戯曲である。それを原作にシア・トリエ(福島)の大信ペリカンがテキストを書き、仙台シアターラボの野々下孝が構成・演出した作品が「SAKURA NO SONO」である。会場は、中本誠司現代美術館の東館。美術作品の展示を目的とした建物なので、逆L字型に細長く、会場の端では、反対側の端が見えないという構造になっている。ただし、会場の外に中庭があり、そこを通して、反対側の窓の向こうに微かに見ることができるとも言える。

 今回の作品制作では、仙台シアターラボとシア・トリエが合同で作品を創るということ以外に、もう一つ大きな実験を行っている。それは、出演者のオーディションを行ったことだ。その結果として、三角フラスコの瀧原弘子、シアターラボの元団員・永澤真美、ダンサーの渋谷裕子らが参加することになり、単純な2劇団合同公演を超えた複雑なコラボレーションになったと思われる。

 作品は、「桜の園」の世界とは、ほど遠いアパートの一室から始まる。瀧原弘子が演じる一人の女性が、そこで暮らしているらしい。ここで特筆すべきは、瀧原がシアターラボ的な演技ではなく、彼女自身の得意とする自然な演技を貫いていることだ。これは、永澤真美や渋谷裕子やシア・トリエの佐藤隆太も同様で、演技の様式を統一せずに、それぞれの持ち味を残した演技を舞台上に混在させている。その一方で、野々下孝を中心としたコロスのシアターラボ的な演技が空間を満たす。

 これは、多様式の混在という極めて大胆な実験だ。これまでの仙台シアターラボが、演技の様式を統一することで作品を創ってきたのに対して、この作品は対極の美を追究している。仙台シアターラボとシア・トリエが一つのものになることはないと思っていたが、それが、これほど大胆に裏切られるとは、逆に清々しい思いである。しかし、最初から様式を統一するという発想がなかったのではないだろう。作品の創作過程で、それぞれの個性を活かす方向を模索した結果が、この様式の混在という表現に辿り着いたということなのだろう。その試行錯誤の痕跡が、野々下を中心としたシアターラボのメンバーの演技に残っている気がする。

 また、舞台として選んだ中本誠司現代美術館の東館は、常識的に考えれば、演劇を上演するような空間ではない。壁面に飾られた美術作品を鑑賞者が移動しながら味わう構造だ。それを端から端まで客席を設けることで、芝居全体が見える場所とその一部が見えない場所とが発生し、同じ芝居を観た場合でも、印象が大きく違うことになる。また、室内と中庭とを大胆に行き来することで、劇場は、世界へ無限に広がって行くような印象を感じさせるものとなった。

 いつもは一線が引かれ、分け隔てられているものの、境界を消し去り、越境する瞬間、それがこの作品のダイナミズムではないだろうか。

 そこで「気水域」である。そこは、淡水と海水が混在するという特殊な環境であり、特殊な進化を遂げた生物だけが生息している。

 私は「SAKURA NO SONO」を観ながら、「汽水域」のことを思った。「福島と宮城は出会えているのか?」という演劇人・野々下孝の問いは、出会いの様々な形態を模索する作品を創り出したと言える。ロシアと日本、福島と宮城、大信ペリカンと野々下孝…淡水と海水のように混在し、一部は層を成し、また一部は混じり合い、そこに棲む生物は、その環境ゆえに進化した。

 その一方で、せっかく、これだけ特殊な会場で作品を創るのなら、もっと大胆な実験に挑んでも良かったのではないかと思うところもある。

 例えば、見えない場所が発生してしまう構造を、逆に活用して、舞台の両端で、別々の物語が進行したり、シーンの順番が逆になったりするような、大胆な遊びがあっても良かったのではないだろうか。

 Fukushima Meets Miyagi Folklore Projectは、来年1月に福島での新作発表を予定している。今回の実験の成果を踏まえて、より大胆な作品創りに挑んで欲しいと心から思う。

 

仙台シアターラボ 2020年企画

2020年も演劇の魅力を伝えるために、様々な活動を精力的に行っていきます。

2020年 宮城野区文化センター Reading Stage

2020年 TOBIDAシアター

2020年 演劇部支援事業

2020年 文化庁派遣事業

2020年 Performing with Corona

2020年秋 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #4TRIAL at仙台

2020年冬 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                               Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #4 at仙台

2021年冬 仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演                                            Fukushima Meets Miyagi Folklore Project #5 at福島

写真集『仙台シアターラボの軌跡』

お問い合わせ・連絡先:仙台シアターラボ

TEL:090-9647-4425(野々下)

mail:sendai.theatre.labo@gmail.com