演劇の技術について学ぶ事、それと演劇を取り囲む環境について学ぶこと。
そして上記二つのことを常に向上させるモチベーションと、当事者意識が必要です。
演劇は誰かが守ってくれて、永遠に存続する訳ではありません。
稽古場も、劇団も、もっと言うと、劇場も、お客様もいなくなってしまう可能性があるのです。
そのことを意識して、大げさに言うと自分の人生を賭けて演劇を向上させ、演劇を取り囲む環境を改善し続ける人がプロと言えます。
稽古場で学ぶ技術とは、クオリティの高い演技をするため、クオリティの高い作品を創作するため、必要なセンスや、創作の手法、演劇人としての自分をブラッシュアップするメソッドの事です。
しかし、稽古場に籠り、情熱を燃やして作品を創りつづけていても変わらない状況というものがあります。
演劇への欲望が、社会に顕在化していないという状況です。社会に演劇は必要なのだと、いたるところで声が上がらない状況です。
我々はその状況を、自分の周辺から変えようと行動しています。
劇場にこられない人のために、作品は見る必要がないという人のために、コミュニケーションを学びたいという人のために、発声を学びたいという人のために、創作方法を知りたいという人のために、新たな生きがいが欲しいという人のために、様々な形で演劇というものを体験してもらえるように行動しています。
演劇を体験すること。
演劇について話すこと。
演劇について書くこと。
難しい事ではありません。
一緒に行動しましょう。
社会を変えたいのなら、
自分の手で続けられるように変えましょう。
演劇は誰かに続けさせてもらうものではないのですから。